『第14回 ふれあいアート展』が開催されました

11月23日(水)より名古屋市中区栄の電気文化会館にて開催中の
『第14回 ふれあいアート展』に伺いました。

オブジェ、絵画、写真、書道、陶芸、など約170点の様々なジャンルの公募作品、招待作家さんにの作品に加えて
「アール・ブリュット展ふくい」の入賞作品が展示されています。

今回の大賞作品は細かな突起を繊細に作り込まれた茅野大輔さんの陶芸作品「サボテン」です。

一つ一つじっくりと鑑賞させて頂き、今回も細かな手作業、質感、初めて拝見させて頂く手法?など
素敵な作品にたくさんの刺激をいただきました。

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|会 期|
2022年11月23日(水)~11月27日(日)
10:00〜17:00(最終日 15:00)

|会 場|
電気文化会館 東ギャラリー 
名古屋市中区栄2-2-5

|主催・事務局|
一般社団法人 愛知県知的障害児者生活サポート協会
〒440-0837 豊橋市三ノ輪町本興寺 41-1 第一丸中ビル2階
Tel.0532-39-3030 Fax.0532-87-4334
http://aichi-life-support.jp

|ごあいさつ|
 愛知県知的障害児者生活サポート協会は、互助の精神を基に知的障害児者・自閉症児者の方が地域で安心して暮らせるよう支援する協会です。
今年、愛知県サポート協会は創立20周年を迎えることが出来ました。これもひとえに会員の皆さんをはじめ行政、関係協力団体のおかげであると心より感謝申し上げます。
コロナ禍ですが、おかげさまで会員数は年々増え、愛知県は7,400人、全国では153,000人を超えました。
今年の第14回ふれあいアート展には170点の多くの応募があり、ここに出展していただきました皆さんに御礼申し上げますとともに、今年も、ご後援いただきました後援団体、贈賞をたまわりました関係団体の皆さまに心より感謝申し上げます。
また、関連事業である「ふれあいアートBOXあいち」の協賛企業様も14社と増え、ご協力をたまわっている企業様には衷心より厚く御礼申し上げます。
「ふれあいアートBOXあいち」を通して、ノベルティ商品のデザイン画の使用や、作品の購入、アート雇用へとつながるなど、障害者アートが一般社会に広がり、障害のある方の社会参加が促進されることを願っています。
今後も、サポート協会は知的障害児者・自閉症児者の方が安心して豊かな生活がおくれるよう、お手伝いをしていく所存ですので、皆さま方の一層のご支援とご協力をお願い申し上げご挨拶とします。

一般社団法人 愛知県知的障害児者生活サポート協会 理事長 川崎純夫さん
(受賞者/出品者一覧リーフレットより転載)

|展覧会講評|
今年、私たちの仲間でもある小寺良和さんと升山和明さんが「国際芸術祭あいち2022」(旧あいちトリエンナーレ)に招待作家として選ばれる快挙がありました。これは個人の資質は勿論のこと「ふれあいアート展」の皆さんの活動がベースに在ったことは間違いありません。また今回14回を迎え、コロナ禍にも関わらず沢山の作品をご出品くださり本当にありがとうございました。
最近は「アール・ブリュット」も市民権を得て各地で開催されています。「アール・ブリュット」は障害者アートではありません。もとより障害を乗り越えるアートです。
「アール・ブリュット」はピカソと同時代に生きたジャン・デュビュッフェが提唱した言葉です。「芸術がどんな修練をも必要としないというのではなくて、芸術には他からの教えや過去の芸術家たちの仕事の研究をすこしも必要としないという事なのである。誰であろうと、知識や特殊な技巧もなしに、芸術に従事してあらゆる機会を捉えることができると私は信じている。ただ自己にふさわしい表現の手段を発見するのがむずかしいのだ」と書いています。
本来の芸術の初発的な要素、心から感じる生命力を探そうとすることが「アール・ブリュット」の目的であって、障害もその人がもつ属性に他なりません。絵具や粘土の表現だけでなく、毛糸や刺繍、オブジェも素材のもつ力を引き出す表現力こそが、その人の人生を豊かにするのだと思います。
今回の作品展を通じて、また新しい出会いを感じることができると思います。

愛知アート・コレクティブ 代表理事 鈴木敏春さん
(受賞者/出品者一覧リーフレットより転載)
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個人的に気になった作品を一部ご紹介させて頂きます。

開催は明日27日15時までです。
ご無理のないところでご鑑賞ください。